二千年を生きてきた龍の、その同胞との別れ。人を選んだ龍の胸の内を、今はまだ理解することもなく。

「落ちた片星」
神学院に学ぶ双子。姿は似たとて志までは似ず。もたらされた神託は、彼女らをふたつに引き裂いていく。

一章       
二章     
三章       
四章      
かりそめの名で神学院に身を隠したハルミヤ。しかし若き学徒たちは、彼女の停滞を許さない。

五章         
六章     
七章    
八章    
少女は弟星の居場所を求める。ふたりがふたたび向かい合うとき、国は、龍は、「永遠」の行く末は。

九章      
十章     
十一章    
標なき標に誓いを立てて、少女はその歩みを止める。星の輝きが失われようとも、石ひとつに価値が見出されるのであれば。

「輝く双星」