Introduction
命龍を神と頂くディルカメネス。龍の神子はかの国の最高位にあった。神子候補に選定された少女ハルミヤは、双子の妹によって国を追われることになる。放られた先はあてもない吹雪の雪原――。這いずる彼女の前に、ひとつの影が立つ。その主は、国に二匹と存在しないはずの龍。
死を望んだ銀翼の龍だった。
登場人物
物語
予告集1
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二千年を生きてきた龍の、その同胞との別れ。人を選んだ龍の胸の内を、今はまだ理解することもなく。
「落ちた片星」
神学院に学ぶ双子。姿は似たとて志までは似ず。もたらされた神託は、彼女らをふたつに引き裂いていく。
一章
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二章
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三章
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四章
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6
かりそめの名で神学院に身を隠したハルミヤ。しかし若き学徒たちは、彼女の停滞を許さない。
五章
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9
六章
1
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5
七章
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八章
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眠りに就いた少女を見下ろし、青年は過日を思う。真実を伏されたまま交わされた約束が縛り付けたものとは。
「戒め」
少女は弟星の居場所を求める。ふたりがふたたび向かい合うとき、国は、龍は、「永遠」の行く末は。
九章
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十章
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5
十一章
1
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標なき標に誓いを立てて、少女はその歩みを止める。星の輝きが失われようとも、石ひとつに価値が見出されるのであれば。
「輝く双星」
午睡の夢
鏡に明星
その沈黙に祈りを込めて